2007.12。公開開始。
このブログは み羽き しろ の執筆活動の場となっております。
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浅黒い頬にミルク色の頬を擦り寄せて、殺傷能力100%の生き物が目をくりくりさせている。
足元で低く唸っているのは忠実なる純白の番犬で、ソファで寝そべっているのは我が道をゆく純白の番猫(笑)で。
ふと、海斗が視線を向けると、遠野がヤレヤレと溜息を噛み殺し。
背後のカウンターでは、折角淹れたコーヒーが冷めてしまうと伊達が苦笑し。
黒い世界の片隅で、海斗は『よろしくね。』と差し出した自分の手のやり場に困り果てている。
「久にぃ。さわってもだいじょーぶかな?」
「うーん。バイ菌まんじゃないからな…。大丈夫だと思うけど。」
「こわくない?」
「多分…噛み付いたりはしないだろ。」
「さわってもいいか、にぃちゃにきかなくてだいじょーぶ?」
「あー。聞いた方がいいかも。兄貴ってば神経質だからな。」
ちょっと待て。そこの兄弟。
何、その会話。俺の扱いって酷くネ?
行き場を失った海斗の手と困惑する顔を交互に眺めながら、久秋と秋典は頬をくっ付けたままコソコソと会話している…つもりらしい。海斗に会話が筒抜けなのでコソコソ話にはなっていないが、取り敢えず現在の海斗は不審者扱いである事に変わりない。
挙句。
「シロさん。あき、にぃちゃ来てから『はじめまして』していい?」
「ええ。勿論です。」
おいおい。紫朗さんまで何言うの…。
遠野の一言にとどめを刺され、がっくりと項垂れる海斗である。
足元で低く唸っているのは忠実なる純白の番犬で、ソファで寝そべっているのは我が道をゆく純白の番猫(笑)で。
ふと、海斗が視線を向けると、遠野がヤレヤレと溜息を噛み殺し。
背後のカウンターでは、折角淹れたコーヒーが冷めてしまうと伊達が苦笑し。
黒い世界の片隅で、海斗は『よろしくね。』と差し出した自分の手のやり場に困り果てている。
「久にぃ。さわってもだいじょーぶかな?」
「うーん。バイ菌まんじゃないからな…。大丈夫だと思うけど。」
「こわくない?」
「多分…噛み付いたりはしないだろ。」
「さわってもいいか、にぃちゃにきかなくてだいじょーぶ?」
「あー。聞いた方がいいかも。兄貴ってば神経質だからな。」
ちょっと待て。そこの兄弟。
何、その会話。俺の扱いって酷くネ?
行き場を失った海斗の手と困惑する顔を交互に眺めながら、久秋と秋典は頬をくっ付けたままコソコソと会話している…つもりらしい。海斗に会話が筒抜けなのでコソコソ話にはなっていないが、取り敢えず現在の海斗は不審者扱いである事に変わりない。
挙句。
「シロさん。あき、にぃちゃ来てから『はじめまして』していい?」
「ええ。勿論です。」
おいおい。紫朗さんまで何言うの…。
遠野の一言にとどめを刺され、がっくりと項垂れる海斗である。
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